化学分析試験 RoHS指令対象物質分析

RoHS指令対象物質分析

RoHS指令は、電気・電子機器のリサイクルを容易にするため、また、最終的に埋立てや焼却処分されるときに、人や環境に影響を与えないように、EUで販売する電気・電子機器の有害物質を含有させないことを目的として制定されています。

  • 蛍光X線分析装置による簡易分析
    項目:カドミウム(Cd)、鉛(Pb)、水銀(Hg)、クロム(Cr)、臭素(Br)
  • ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)による精密分析
    項目:臭素系難燃剤(PBBs、PBDEs)
    フタル酸エステル類(DEHP、BBP、DIBP、DBP)
  • 誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)による精密分析
    項目:カドミウム(Cd)、鉛(Pb)、水銀(Hg)、クロム(Cr)
  • 紫外可視分光光度計(UV-VIS)による精密分析
    項目:六価クロム(Cr6+
  • RoHS指令対象物質(10項目)について、ISO 17025の試験所認定を受けています。(IEC 62321)
  • 試料の材質によってはIEC 62321が分析の対象としていない場合がありますでお問合せください。

試験内容・試験方法

試験項目 試験方法
簡易分析 IEC 62321準拠(XRF
Cd、Pb、Hg、Cr、Brの5成分の測定
ただし、Cr6+はCrとして、臭素系難燃剤はBrとして評価
臭素系難燃剤(PBBs、PBDEs)
フタル酸エステル類(DBP、DIBP、BBP、DEHP)
IEC 62321準拠(GC-MS
試料➡凍結粉砕➡溶媒抽出➡GC-MS
カドミウム(Cd)
鉛(Pb)
水銀(Hg)
IEC 62321準拠(ICP-MS
試料➡凍結粉砕➡マイクロウェーブ分解➡ICP-MS
六価クロム(Cr6+ IEC 62321準拠(UV-VIS
試料➡凍結粉砕➡アルカリ超音波抽出➡UV-VIS
  • 六価クロム(Cr6+)を総クロム(Cr)に変更することも可能です。
  • 10項目の測定で試験試料10~15gが必要ですが、試料重量の確保が難しい場合でも柔軟に対応します。